oinume journal

Scratchpad of what I learned

MacBookAir 2019を買おうか悩み中

今使っているのはMacBookPro 13inch late 2016 Two Thunderbolt3 portsなんだけど、2018年モデルのMacBookAirにCPUスコアは負けている...

browser.geekbench.com

Single-Core Score: 3886
Multi-Core Score: 7701

以下は2018年モデルのGeekBenchのスコア。

browser.geekbench.com

Single-Core Score: 4008
Multi-Core Score: 7396

Touch IDがついていてTouch Barがないモデルだし、重さも100gぐらい軽いし買い替えようか検討中...

2019年6月の振り返り

2019年がもう半分が過ぎてしまった。やばい。

アウトプット

6月は頑張ってブログを書いた。それなりの分量の記事を書こうとすると週に1個が限界な気がするので、良いペースだと思う。

睡眠

1日6時間以上寝る、ということを今年の目標にしている。ヘルスケアアプリによると6月は平均6時間13分だった。ただ、毎日6時間以上の睡眠ができているわけではないので、これは今後の課題である。

業務で必要なものを身につける

これは以下の3つに絞る。これ以外は必要になったら勉強する。

  • Go
  • gRPC
  • SQLを復習する

Goについては、Go言語による並行処理という本を読んでいるけどとてもわかりやすくてよい。

Go言語による並行処理

Go言語による並行処理

  • 作者: Katherine Cox-Buday,山口能迪
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2018/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

英語

もともとの目標はIELTS 6.5だが、今の自分のレベルだと高すぎるのでOverall 6.0に下方修正する。そして勉強は相変わらずできていない。電車の中の隙間時間でなるべくやるのが良いのだろうけど、Goの本を読んだりするほうが楽しいのでそっちをやってしまっている。

アルゴリズム

特に進捗なし

まとめ

6月は仕事がかなり落ち着いてきたのでプライベートの勉強がかなり捗った。来月もこれぐらいのペースで頑張って行きたい。

Goのcontextによるキャンセルやタイムアウト

これはなに?

Go言語におけるcontextパッケージを使ったキャンセルやタイムアウトについて説明する。この記事を読むと以下について詳しくなれるはず...!

  • context.WithCancel
  • context.WithTimeout
  • context.Done
  • context.Err

とはいいつつも、かなり自分向けのまとめではあるし既出のトピックなので以下の記事を読むともっとわかりやすいはず。

done channelを使ったキャンセルの実装

contextがあると何が嬉しいのかを説明するために、まずはdone channelを使ってキャンセルを行うコードを書いてみる。これはGo言語による並行処理のP.137に記載されていたサンプルプログラムを少し修正したものである。

このプログラムでやりたいことは、close(done)によってprintGreeting, printFarewell, genGreeting, genFarewell, localeの関数をキャンセルしたい、ということである。

このプログラムを実行すると以下の出力が得られる(場合によっては先にhello world!が出力されるかもしれない)。

$ go run context/done_chan/main.go
goodbye world!
hello world!

実行の流れとしては以下のようになっている(この図もGo言語による並行処理から引用)。

この図をより詳細に説明すると

  • main関数からprintGreetingとprintFarewellをgoroutineを起動して呼び出し、sync.WaitGroup.Waitを使って待つようにしている(L38)
  • printGreetingはgenGreeting -> locale の順番で関数を呼び出す
    • localeは select の中で <-time.After(5 * time.Second) で5秒待ち、EN/USを返す
    • genGreetingはlocale()の呼び出しがEN/USの場合 hello を返す
    • printGreetingはgenGreetingの戻り値を出力する
  • printFarewellもgenFarewell -> locale の順番で関数を呼び出す
    • localeは select の中で <-time.After(5 * time.Second) で5秒待ち、EN/USを返す
    • genFarewellはlocale()の呼び出しがEN/USの場合 goodbye を返す
    • printFarewellはgenGreetingの戻り値を出力する
  • printGreeting, printFarewellのgoroutineが終了したので、main関数は処理を抜ける。つまり defer close(done) が実行される(L12)

では、以下のように defer close(done) の部分を、close(done)した後にprintGreetingを呼び出すようにしたらどうなるだろうか?

defer func() {
    close(done)
    if err := printGreeting(done); err != nil {
        fmt.Printf("err=%v\n", err)
    }
}()

上のように修正して再度プログラムを実行すると、以下のように出力される。

$ go run context/done_chan/main.go
goodbye world!
hello world!
err = canceled

canceledがprintGreetingのerrorとして返ってきた。このerrorはlocale関数の以下の部分で生成されたもので、done channelがすでにcloseされたため、selectのこのcaseに処理が来たということである。

select {
case <-done:
    return "", fmt.Errorf("canceled")
    ...
}

このようにprintGreetingやprintFarewellをchannelをcloseすることでキャンセルを実現することができた。それでは次に、contextパッケージを使ったキャンセルのやり方を見てみよう。

contextを使ったキャンセルの実装

それでは、さきほどのdone channelの例をcontextを使って実装し直してみよう。

done channelの実装と比べた場合のポイントとしては以下である。

  • context.Background でroot contextを作成
  • context.WithCancel(ctx) では戻り値として子のcontextとキャンセルするための関数が返ってくる
  • このキャンセルするための関数 cancel を呼び出すことでキャンセル処理を実行する
  • printGreetingなどの関数の引数に ctx を渡す。これによって末端のlocaleまでctxを引き回している

このプログラムを実行してみると、以下のような出力になりcontextを使ってキャンセルが実装できたことが確認できた。これがcontextパッケージの大きな機能の一つである。

$ go run context/with_cancel/main.go
goodbye world!
hello world!
err = context canceled
  • ctx.Doneはcontextがキャンセルされるまでブロックされる受信専用のchannelを返す。このchannelからデータを取得できたということはキャンセルされたということなので、ctx.Err() でエラーを返すようにしている
  • context canceled というエラーはlocale関数のctx.Err() の戻り値である。contextパッケージにはCanceledというグローバル変数が定義されており、これが返却されている

タイムアウト

一番最初のdone channelのプログラムでは単純にprintGreetingやprintFarewellなどの関数の実行をキャンセルしたいタイミングでclose(done)しているだけだが、例えばprintGreetingやprintFarewell(およびこれらが呼び出す関数)の呼び出しを、一定時間が経過した場合にキャンセルしたいと思った場合はどうすればよいだろうか? context.WithTimeoutを使うことでそのような実装が簡単にできる。

  • genGreetingでcontext.WithTimeoutで1秒後にタイムアウトするようにして新しい子のcontextを生成する。そしてlocaleにそれを渡し、 defer cancel() する
  • main関数のprintGreetingを呼び出すgoroutineで、printGreetingが失敗したら他の関数呼び出しをキャンセルするためにcancelを呼び出す

このプログラムの実行結果は以下のようになる。

$ go run ./context/with_timeout/main.go
cannot print greeting: context deadline exceeded
cannot print farewell: context canceled

まとめ

contextを使うことでキャンセルやタイムアウトが簡単に実装できることを説明した。この内容については以下のGo言語による並行処理にすべて書かれているし、よりgoroutineや並行処理について知りたい場合はこの本を読んでみることを強くオススメする。

Go言語による並行処理

Go言語による並行処理

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zshをやめてbashにした

TL;DR

  • Bashを使うにあたって、zshが持つ標準機能のレベルと同じにするには初期設定が面倒だったけどなんとかいける。Bashは進化していると感じた。
  • bash-itが便利
  • 設定は .bash_profile も含めてoinume/dotfilesに上げているので参考にどうぞ

動機

ターミナル環境を見直す(1) - zsh + prezto編 - oinume journal の記事でデフォルトのshellをzshに切り替えたけど、tmuxでバンバン新しいタブを開くと起動の遅さが気になっていてそろそろどうにかしたいと思っていた。また、zshは便利だけど設定項目を覚えたり調べるのが大変だし、ほとんどの機能は使いこなせていなかったので、これを機にシンプルなbashに乗り換えてみた。この記事はその際にやったことのメモ。

以下によると次期macOS Catalinaではbashに代わってzshがデフォルトになるらしく、時代と逆行していて面白い。

support.apple.com

macOS mojaveに最新のbashをインストール

maxOS mojaveのデフォルトのbashは3.2.57と古いので、まずは最新のbashをhomebrewでインストールする。

$ brew install bash

chshでログインシェルを変更

brewでインストールしたbashは /usr/local/bin/bash にあるので、これをログインシェルとして変更する。

$ chsh -s /usr/local/bin/bash
(パスワードを聞かれる)
chsh: /usr/local/bin/bash: non-standard shell

しかし、↑のようなエラーになってしまうので、 sudo vi /etc/shells して /usr/local/bin/bash を追記してもう一度 chsh コマンドで変更する。

$ chsh -s /usr/local/bin/bash

Prompt

やはり素のプロンプトだと味気ないので、Prompt関連はけっこう設定をいじった。以下に詳細を書く。

Powerline

定番のPowerline。bash-powerlineというものがあったので、これを以下のように少しカスタマイズして使っている。(Macの場合プロンプトの記号が$ではなくになるのがどうしても嫌だった)

export PS_SYMBOL='$'
[ -f ~/dotfiles/bash-powerline.sh ] && . ~/dotfiles/bash-powerline.sh

カレントディレクトリの表示

デフォルトだとカレントディレクトリだけがプロンプトに表示されて、同じディレクトリが複数あるとどこにいるのかわからなくなる問題がある。zshだと ~/go/src/github.com/oinume/playground-go にいる場合は ~/g/s/g/o/playground-go のようにいい感じに省略してくれるので似たようなことがやりたかった。調べたところ、bashでもPROMPT_DIRTRIMという環境変数で似たようなことができる。PROMPT_DIRTRIM=2 にした場合は ~/.../oinume/playground-go のようになる。一つ上のディレクトリ名がわかれば良いと思ったので、自分としてはこれで満足している。

コマンド履歴のターミナル間での共有

zshでは当たり前にできるやつ。以下を .bash_profile に追加すればOK。

function share_history {
    history -a
    history -c
    history -r
}

PROMPT_COMMAND='share_history'
shopt -u histappend
export HISTSIZE=2000

過去に移動したディレクトリの検索

Bash の小枝集のcdhist.sh + fzf で検索できるようにしている。.bash_profileでの設定は以下のようになっていて、Ctrl+@で呼び出せるようにしている。

[ -f ~/dotfiles/cdhist.sh ] && . ~/dotfiles/cdhist.sh

_cd_cdhist() {
  cd "$(for i in "${CDHIST_CDQ[@]}"; do echo $i; done | fzf)"
}

bind -x '"\C-@": _cd_cdhist';

bash-it

様々なalias、補完、プラグインが用意されているbash-itというものを使ってみる。

以下のようにインストールする。

$ git clone --depth=1 https://github.com/Bash-it/bash-it.git ~/.bash_it
$ ~/.bash-it/install.sh

補完やプラグインを有効にする

$ bash-it enable completion bash-it
$ bash-it enable plugin xyz

上記のコマンドを実行すると、~/.bash-it/enabled にsymlinkが作成される。以下のコマンドで alias, completion, pluginの一覧を見ることができるので、自分が使いそうなものを有効にしていくと良い。

bash-it show aliases
bash-it show completions
bash-it show plugins

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