oinume journal

Scratchpad of what I learned

DBIx::ThinというORMapperをリリースしました

今年のYAPC(9月)からすき間時間を使って作っていたDBIx::Thinという、DBIx::Skinnyインスパイアなモジュールを昨日やっとリリースしました。作った動機は単に自己満足の追求と車輪の再発明による個人のスキルアップですが、前職で3年前ぐらいに自作したORMのコードを忘れないうちに改良して世に出したいなぁとずっと思っていたのです。SkinnyのAdvent Calendarが日々更新されているのを読み、途中で何度も「これSkinny使えばいいんじゃね?」って思って挫折しかけましたが、Skinnyも細かいところでは自分のポリシーと合わない部分があったりしたのと、とりあえず作ってしまったので世に出してみます。

 

特徴としては

 

 

  • SQL派にやさしい

 

 

  • Skinnyより書き方は冗長だと思うけど、コードを見て何をやっているかわかるようにした

 

 

  • 依存モジュールが少ない(標準以外のものは3つ)

 

 

  • Schemaクラスを生成するジェネレータが標準添付(ただしまだMySQL以外のDBに対応していない)

 

 

かなと思います。SQLはなんだかんだ言ってもまだWebエンジニアの共通言語だと思うので、ORMでゴリゴリJOINのコードを書くより生SQLの方がわかりやすい、と思っているので、生SQLなモジュールを作りました。

 

「Skinnyより書き方は冗長」というのは、例えばSkinnyだと

 

my $iterator = Your::Model->search(

'user',

{id => 1},

{order_by => 'id'}

);

 

と書きますが、2つ目の引数が何を表しているのかぱっと見わからないので、Thinの場合は

 

my $iterator = Your::Model->search(

'user',

where => {id => 1}, # これ

order_by => 'id',

);

 

と書くようにしています。もちろんSkinnyも学習すれば全然わかると思うので、細かいどうでもいいことかもしれませんが...

 

あとSkinnyと違う点は、

 

 

  • SchemaクラスとレコードのRowクラスは分離されていますが、シンプルさを重視してあえて一緒のクラスにまとめているところ(Your::Model::UserみたいなクラスがSchema定義をしてさらにこれのインスタンスがRowオブジェクト)

 

 

  • Schemaクラスの書き方がSkinnyはinflateやutf8がルールベースで全テーブルに適用されますが、こっちは基本的にテーブルの各カラムごとに書くようにさせてます

 

 

ところぐらいでしょうか。

 

最後に、Skinnyのコードはすごく綺麗で色々な部分を参考にさせてもらいました。作者のnekokakさん、どうもありがとうございました。