以前[permalink id=331]MySQL 5.1の最新版のdebパッケージを作成する方法[/permalink]というエントリを書いたのですが、Ubuntuの最新の開発版パッケージではなく、MySQLが出している最新のMySQLのソースをビルドしてdebパッケージを作成する方法を見つけたのでメモしておきます。ちなみにMySQL以外にもperlとかのパッケージもこの方法で最新にすることが出来ると思います。
debを作成するための準備
まずはビルドする人間のメールアドレスと名前を環境変数で設定しておきます。適当に自分のものに置き換えて下さい。
$ export DEBEMAIL="hogehoge@foo.com"
$ export DEBFULLNAME="Your Name"
次にパッケージをビルドするために必要なものをインストールします。
$ sudo aptitude install dh-make devscripts debhelper fakeroot lintian sudo pbuilder piuparts dpatch build-essential
$ sudo aptitude build-dep mysql-server-5.1
ソースの取得
Ubuntuのdebを作成するのに使われているソースを取得します。ソースはカレントディレクトリに展開されるので、必要があれば適当なディレクトリに cd しておいてください。
$ apt-get source mysql-server-5.1
次に最新のMySQLのソースをmysql.comより取得します。"Select Platform"というプルダウンで"Source Code"を選択し、"Generic Linux (Architecture Independent), Compressed TAR Archive"をダウンロードして下さい。現在の最新版は5.1.42になるので、mysql-5.1.42.tar.gz としてダウンロードしています。
ビルド
ではビルドを始めます。uupdate というコマンドを使うと、自動的に引数で指定した最新のソースパッケージを展開しそこにDebianのパッケージを作成するためのファイルが生成されます。(つーか
uupdate便利過ぎ!)
$ cd mysql-dfsg-5.1-5.1.37
$ uupdate ../mysql-5.1.42.tar.gz
"cd ../mysql-dfsg-5.1-5.1.42 しろ"と言われるので、cd してパッケージをビルドします。(私はAthlon X2 5050eの環境で約2.5時間かかりました)
$ dpkg-buildpackage -uc -us -rfakeroot
インストール
ビルドが完了すると .deb パッケージがソースパッケージのディレクトリに作成されているので、必要なものをdpkg -iしてインストールします。ただし、依存関係が若干複雑なのでエラーが出たら依存しているものを先にインストールすると良いでしょう。
sudo dpkg -i
libmysqlclient16_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
libmysqlclient-dev_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
libmysqlclient16-dev_5.1.42-0ubuntu1_all.deb
mysql-common_5.1.42-0ubuntu1_all.deb
mysql-client-5.1_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
mysql-client_5.1.42-0ubuntu1_all.deb
mysql-server-5.1_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
mysql-server-core-5.1_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
mysql-server_5.1.42-0ubuntu1_all.deb
libmysqld-dev_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
libmysqld-pic_5.1.42-0ubuntu1_amd64.deb
無事にインストールできれば、これでmysql-server-5.1が最新版になっています。mysqlコマンドでSQLを発行して動作を確認してみて下さい。
$ mysql -uroot -pxxxxx
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or g.
Your MySQL connection id is 72
Server version: 5.1.42-0ubuntu1-log (Ubuntu)